オーストラリアや東ティモール、インドネシアなどを巡った記録だが、
行間からほのぼのとした夫婦の人柄と魅力がにじみ、旅行ファンの間で話題になった好著。
旅の中盤を描く続編も10月に刊行する予定だ。
近藤さんに旅や人との出会いの醍醐(だいご)味を聞いた。(雛谷優)
――若者の旅離れが言われて久しいです。
「今の若者は『自分のことなんて、もう分かってるよ』と、
『自分探し』を軽んじている風潮があるように感じます。
でも、それはもったいないこと。海外に行く、行かないは別として、
日常生活とは異なる環境に我が身を置いてみることはすごく大事だと思います。
『日常』と比較できる経験をもつことで、自分のこと、日本のことがよく分かるようになるんです。
ニート、フリーターは金がない
引きこもりは外に出る気がない
以上